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PENTAX 09 TELEPHOTO PRIME LENS





PENTAX Q用と思われる望遠レンズ光学系の特許出願が公開されていました。

インナーフォーカスかつ大口径(F1.8)なので面白そうなレンズなのですが、ロードマップにはないレンズなので没案かもしれません。タイトルは、もしこのレンズが発売されていたら、こんな名前じゃないかなぁという想像です。

出願情報

出願番号2012-228626
出願日2012.10.16
公開番号2014-081457
発明の名称大口径望遠レンズ系
発明の概要1/1.7inch用レンズ系 f=45mm F1.8
発明者小野崎 龍之

発明者

645用のマクロレンズを設計されていた方ですね。素敵レンズを設計される印象があります。今回の特許とは関係ない話ですが、ロードマップにある、Q用のマクロレンズはもしかするとこの方が設計でしょうか。

発明の内容

f=45mm F1.8の望遠レンズで、インナーフォーカスを採用しています。駆動力の小さいPENTAX QのAFモータの性能に見合うよう、新たに設計したレンズ系のようです。

この点、特許明細書内の記載を拝借して補足すると、小型センサのカメラ用の望遠レンズには、大型センサ用の望遠レンズ系を縮小したものを用いることができる。しかしながら、縮小しただけでは、結像性能はあっても、フォーカスレンズ群の有効径が、小型センサのカメラに用いるには大きく、AFモータへの負荷が大きくなる(AFが遅くなる)場合がある。

ということで、小型センサのカメラには、そのカメラのAFモータの駆動力に合わせて、インナーフォーカス群が小さくなるように専用に設計した方が良いようです。

なお、像高(Y)が5.0 cmなので、1/1.7inchのPENTAX Q7よりも、もう少し大きなセンサにも対応できそうです。

光学系


(以下の図は、いずれも実施例1のものです)

7群10枚で、構成は、物体側から順に以下の通り。
説明上は、3つのレンズ群に分かれています。

  • G1: 第1レンズ群
    • 正レンズ、正レンズ、負レンズ、負・正の接合レンズ
  • G2: 第2レンズ群
    • 正・負の接合レンズ
    • フォーカスレンズ群に相当
  • S: 絞り
  • G3: 第3レンズ群
    • 負・正の接合レンズ
  • OP: 光学フィルタ
第1レンズ群では、11~16で諸収差を補正しながら、16の正レンズで強く収束させ、第2レンズ群に入射する光線高さを下げている。(これにより、フォーカスレンズ群である第2レンズ群を小型化できる)
第2レンズ群で、緩やかに収束させた光束を、第3レンズ群で収差を補正しつつ最終的に結像する。

絞りは、第2レンズ群の後ろとすることで、小型化できる。

第1レンズ群は、レンズ枚数を非球面なし。図中オレンジで塗っているレンズは、公報に開示されている面データから見てEDガラス(OharaのS-FLP)相当と思われるレンズです。特殊レンズの有無については、明細書中に記載が見当たりませんでした。どうなってるんだろ。。。

なお、レンズ全長は、50mmほどです。小型っすなぁ。

諸収差は以下の感じです。



(元図が読みづらかったので、グラフの値は打ち直しています)

歪曲収差も含め、おそろしく収差が抑えられています。
このまま製品化されるとかなり性能は良さそうなのですが…、レンズ枚数からも考えるに、試作品とみるのが妥当でしょうか。