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K-Qマウントアダプタのさりげない工夫


PENTAX-Q10-11-K-Q-mount-adaptor
Photo taken by Hideya HAMANO @ flickr (CC2.0)

K-Qアダプタの機械構造に関する特許が出願されていました。ただのシャッター内蔵マウントアダプタかと思いきや、ちょっとした工夫が施されていたようです。

出願情報

出願番号特願2012-194575
出願日2012.9.10
公開番号特開2014-52605
発明の名称マウントアダプター及びカメラシステム
発明の概要KQマウントアダプタをボディから外した際、絞り羽根が少し開くように
発明者淵向 篤、鏡 和泰、佐藤 卓

発明者について

淵向 篤氏、鏡 和泰氏は、HOYA合併以前からメカや電気系を担当されている方ですね。
佐藤 卓氏は、今回、初登場でしょうか。

淵向 篤氏は、2005年に「実装技術」という雑誌で、ハイエンドデジタル製品の部品実装 デジタル一眼レフカメラ『PENTAX *ist DS』における実装設計と構成 という記事を執筆されていたようです。「実装技術」は、中学~高校にかけて(なんとなく)読んでいたので、なんだか懐かしくなりました。それはさておき、この記事、どこかで読めないですかね。。。

発明の内容

マウントアダプタを背面から見た図
※ 絞り羽根(シャッター)を黄色で示しています。

K-Qマウントアダプタのシャッターは、複数枚からなる絞り羽を開閉させて、シャッターとして機能させる仕組みとなっています。(構造としては、レンズシャッターを採用していない通常の交換レンズに組み込まれた絞り羽根と同様です。絞り用の羽根をシャッターに転用したもの、と言ってもいい、のかな?)

このような絞り羽根は、通常、全開または全閉の状態をとるように作られているようです。マウントアダプタの場合、使っていない時に、絞り羽が常に露呈するため、全閉の状態になっていると、壊れやすいという問題が考えられるようです。

具体的には、絞り羽自体は、かなり薄く、また精密な位置決めが要求される部品なので、羽根をうっかり触ってしまった場合や、風にあおられた場合に壊れてしまう可能性があります。


マウントアダプタ主要部 分解図
※ 絞り羽根(シャッター)を黄色で示しています。
とい問題を踏まえ、今回の発明では、『未使用時に絞り羽を少し開く』ように、メカの構造を作っているようです。

「なんだそれ(何がすごいねん)。。。」って、声が聞こえてきそうですが、未使用時はマウントアダプタへの電力供給が絶たれるので、全開でも全閉でもなく、『ちょっと開いた状態』を機械機構だけで実現しなければならないわけで、何気に結構凝った作りだと思います。たぶん。

それはそうと、レンズシャッターというと、Auto110 に組み込まれていた、絞り兼シャッターの構造が気になるところですが、あれも、無通電時に半開のような…。この発明、進歩性は大丈夫なのでしょうか。

余談

図1
図1の全体概要図、どう見ても、PENTAX Q + DA18-135mmです。本当にありがとうございました。