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LOVE PENTAXYZ

News & Tips about PENTAX products, and daily photos by PENTAX cameras.

HD DA 12-35mm F3.6-5.8 Limited DC WR 的な何か

Patent



(実施例1)
左側がf=12mmでの光学系及び諸収差、右側がf=35mmでの光学系及び諸収差
(図中、緑色は、高屈折率ガラス非球面レンズ)

概要

  • 特許第5112551号
    • 出願形態: 分割出願
    • ファミリー
      • 親出願: 特開2005-190539
      • 優先権主張: US0011427046  (2006年出願)他
  • 発明者: 小織雅和

出願自体はけっこう前なのですが、昨年12月に、リコーイメージング名義で特許が取得されています。2005年に出願された親出願からの分割出願で、海外にもファミリーが存在するなど、権利化のためにお金がかかっている様子なのですが…。未だに製品の噂も聞かない謎の出願です^^;

基本的なスペックとしては2パターンあり、
実施例1、4、5に、
  • APS-C用ズームレンズ
  • f = 12-35 mm F3.5-5.8
  • 全長: 100mm以下 (推定)
  • インナーズーム

    実施例2、3に
    • f = 12-35 mm F3.5-4.5
    • 他は同じ
    が開示されています。
    実施例2、3については、過去に、Pentax 12-35mm F3.5-4.5 の特許:エンジニアの嗜み:So-netブログで紹介されています。

    余談ですが、明細書内を確認すると、実施例1がF3.5-5.8の構成で、実施例2の諸収差を改善した改良型が実施例4、5(F3.5-5.8)となっているので、個人的には、実施例1、4、5のF3.5-5.8が本命ではないかなぁと思ったりします。超広角&高倍率ズームレンズとしては、特別暗いともいえない範疇ですし。

    レンズ構成

    基本的なレンズ構成は、4群11枚です。(正+負の貼り合わせレンズを1枚と数えてます。2枚とカウントすれば、4群14枚です。正しい数え方を知らないため適当で申し訳ありません。詳しい方、お教え頂けると幸いです^^;)

    物体側から順に以下の構成です。()書きはオプションです。
    • 第1群
      • 物体側に凸の負メニスカスレンズ(非球面、両凸正レンズ)
      • 物体側に凸の負メニスカスレンズ(合成樹脂非球面)
      • (正レンズ)
      • 像側に凹の負レンズ
      • 正レンズ
    • 第2群
      • 正レンズ
      • 正レンズと負レンズの貼合せレンズ
    • 第3群
      • 正レンズと負レンズの貼合せレンズ
      • 像側に凸の正レンズ
    • 第4群
      • 正レンズ 又は 正レンズと負レンズの貼合せレンズ
      • 正レンズと負レンズの貼合せレンズ
      • 正レンズ

    実施例1


    (実施例1)
    左側がf=12mmでの光学系及び諸収差、右側がf=35mmでの光学系及び諸収差
    • 第1群
      • 1枚目の負メニスカスレンズを高屈折率ガラス非球面レンズを採用
    諸収差がかなり抑えられているものの、横軸のスケールがDA★55mmの公報に比べて大きめなので、★レンズというよりLimitedかなぁとも。それにしても、ズームレンズとは思えないくらい、収差が少ないです。

    実施例4

    (実施例4)
    左側がf=12mmでの光学系及び諸収差、右側がf=35mmでの光学系及び諸収差
    • 第1群
      • 1枚目に両凸正レンズ
      • 3枚目の負メニスカスレンズに合成樹脂製非球面レンズ
      • 4枚目の負レンズの、像側の面に合成樹脂材料による非球面層を接着形成
    • 第4群
      • 3枚目の正レンズの、物体側の面に合成樹脂材料による非球面層が接着形成

    実施例5

    (実施例5)
    左側がf=12mmでの光学系及び諸収差、右側がf=35mmでの光学系及び諸収差
    • 第1群
      • 1枚目に両凸正レンズ
      • 3枚目の負メニスカスレンズに合成樹脂製非球面レンズ
      • 4枚目の負レンズの、物体側の面に合成樹脂材料による非球面層を接着形成
    • 第4群
      • 3枚目の正レンズの、物体側の面に合成樹脂材料による非球面層が接着形成

    雑感

     高価な高屈折率ガラス非球面レンズを用いずに、ガラス合成樹脂製の非球面レンズ/非球面層を用いて、同等の性能を実現しつつ、製造コストを抑えることを目指しているのかなぁという印象を受けました。

     合成樹脂材料で非球面層を形成するなんて技術があったのですねぇ。。。レンズ間の合成樹脂というと、バルサムしか思いつきませんでした。

     ロードマップに上がってる、DA Wide Zoom だったら面白いなと思うものの、DA Wide Zoomは望遠側が30mm以内っぽいので全然別かもしれません。はてさて。