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Apo-Nikkor 760mm F11 (1) 入手


去年の暮れに、ひょんなことから stonemute氏より
Apo-Nikkor 760mm F11という写真製版用レンズを譲って頂きました。


Apo-Nikkor 760mmF11 と K-5, PENTAX Q
大きさ比較


このApo-Nikkor 760mm F11を含む Apo-Nikkorシリーズのレンズは、
可視光領域(380~750μm)全域で色収差が補正された
究極の色消し(アポクロマート)レンズ、という特徴があります。

Wikipediaの記事を参照すると、
1961年~1984年頃に製造されていたレンズのようで、
イメージサークルがφ1170mm(1.17m?!) と大変大きく、
公式に大判カメラ用のレンズとしても販売されていたそうです。

その圧倒的な性能を考えれば
デアドルフのような大判カメラと組み合わせて利用する
のが、王道を行く使い方かとは思うのですが、

自分は、この究極のアポクロマートレンズを
大判カメラの対極ともいえるPENTAX Qと組み合わせ
その極小素子(*) を限界まで使い倒してみよう、と考えました。


(*) PENTAX Qの撮像素子についての補足(個人的見解)
PENTAX Qは
1/2.3インチの極小センサ(6.2mmx4.6mm) で
1200万(4000x3000) 画素なので
単純計算で1画素当たり約1.5μm×1.5μmと、
レンズの光学的限界(レーリー限界)に挑戦するような小ささのため、
1画素単位でまともに解像させることは
各種収差を相当抑え込んだ高価なレンズが必要となるはず。

(PENTAX Qでレンズをとっかえひっかえ遊んだ経験的にも、
 それ相応のレンズでないと、特に色収差が目立つ印象があります)

そんなわけで、PENTAX Qの画素を使い切るような
レンズには未だ出会ったことがないのですが、
極限まで色収差を抑えたApo-Nikkorなら
色収差が目立たずに撮影できるのではと思ったり。


そんな思惑で手にしたApo-Nikkor 760mm F11、
直径約120mm、重さ1.36kg は伊達ではなく
実際に手にしてみると
レンズの鏡筒設計前から
扱いに苦労しそうな雰囲気が漂っていました。

農家の裏庭で作る天体望遠鏡 610mm/F9 APO NIKKOR鏡筒
など、先人方の創意工夫を参考にしつつ色々考えた結果、
まずは、手元のBORG 77EDIIの鏡筒を流用して使うことにしました。

(自力で工作する能力が低いので、
 77EDIIの鏡筒では不足する最小限の部分だけ
 設計図を書いて工作/外注しようかなと
 このときは甘い考えでいたのでした…^^;)