読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

LOVE PENTAXYZ

News & Tips about PENTAX products, and daily photos by PENTAX cameras.

Tamron SP AF70-200mm F/2.8 Di LD Aspherical [IF] MACROのレビューまとめ


Tamron SP AF70-200mm F/2.8 Di LD Aspherical [IF] MACRO(モデル名:A001)。俗にいう第三元(F2.8通しのズームレンズ)の望遠レンズながら、破格の安さ(現在は5万円台)で、描写に関しては極めて高評価のこのレンズ。現在でも購入可能なPENTAX Kマウント用のフルサイズ対応レンズということもあり、気になられている方も少なくないのではないでしょうか。

Tamron自体はこのレンズの後継品(モデル名:A009)を既に発売しており今更感があるのですが、このA009はPENTAX用に発売される雰囲気もなく、A001が最後のPENTAX用レンズといった趣きです。

ま、そんなこんなでPENTAXのフルサイズ機の発表が近づいてきていることですし、この機会にフルサイズ機で使えるA001のレビュー記事を世界中からかっ攫ってみました。

ざっくりまとめ

良い所

  • インナーフォーカス&インナーズーム
    • (AF時フィルタ枠回転せず&ズームで全長変わらず)
  • 最短撮影距離が短い!
    • (ズーム全域で95cm;マクロ撮影もOK)
  • 少し絞れば今でも十分通用しそうな描写
    • F4から十分にシャープな雰囲気
  • 良好なボケ味

いまいちなところ

  • ボディ内モータ駆動
  • MFリングの回転角が小さい (MFにやや難)
  • 開放はやや甘め
  • 逆光耐性まぁまぁ
  • AF精度に難あり?
  • ライブビュー時のAFは非対応

純正との比較表

純正の70-200mm F2.8と比較してみました。

モデル名 A001 DFA★70-200mmF2.8
レンズ構成 13群18枚 16群19枚
絞り羽根枚数 9枚 9枚
円形絞り(F2.8-5.6)
防滴防塵
逆光耐性 ◎ (ABCII, HDコーディング)
防汚性 ○ (SPコーディング)
AF/MF切り替え レンズ・ボディの両方でスイッチ切り替えの必要あり QuickShiftFocus対応
駆動方式 ボディ内モータ駆動 レンズ内DCモータ駆動
最短撮影距離 0.95m
(最大撮影倍率 : 0.32倍)
1.2m
(最大撮影倍率 : 0.13倍)
フィルター径 77mm 77mm
最大径 x 長さ 89.5mm x 202.6mm 約91.5mm x 約203mm
質量(重さ) 1075g
(フード付:1150g)
(フード+三脚座付:1325g)
約1755g
(フード付:1835g)
(フード+三脚座付:2030g)

A001は、サイズはDFA★とほとんど変わらないのですが、圧倒的な軽さマクロ撮影できる点が今でも良いところかなと。

A001のいまいちなところの1つに、ボディ内モータ駆動という点があるのですが、AF速度に関して言えば、PENTAXのフラッグシップ機(K-3, K-3II)ではボディ内モータが強化されているため、フラッグシップ機との組み合わせでは何気にAFは速いかもしれません。フルサイズ機(PENTAX K-1)でどう化けるかは気になるところ。

悪天候時も含めオールラウンドに使いたい場合は、迷わずDFA★に行けよ。行けば分かるさ。という感じですね。(注:2016/2現在 未発売)

レビュー記事

海外

和訳が見当たらなかったものについては、抄訳を作りました。

  • Tamron AF 70-200mm f/2.8 SP Di LD [IF] macro - Full Format Review / Lab Test
  • Tamron SP AF 70-200 mm f/2.8 Di LD (IF) MACRO review - Introduction - LensTip.com
  • Tamron SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) Macro Interchangeable Lens Review
  • Tamron 70-200mm f/2.8 Di LD (IF) Macro Lens Review
    • 値段を考慮すると、極めて満足度の高い画質
    • フルサイズ(Canon EOS 1Ds MarkIII)において、f=70mmでは開放から十分シャープ。絞った場合、シャープネスは若干改善する程度だが、周辺減光は明らかに改善する。
    • f=100mmでは開放から中央はシャープだが、像面湾曲の影響で四隅は甘い。F5.6まで絞ると全域で見事な描写になる。
    • f=135mmはこのレンズの弱点で、特に、私の持っている個体は画面右側が明らかに甘くなる。像面湾曲の影響とは思うが、左側がシャープなことに比べ著しく甘い。
    • 別の個体を入手したところ、f=135mmでも問題はなかった。とはいえ、他の焦点距離に比べると若干描写が甘い。F5.6ではだいぶ良くなり、F8では画面全域でシャープになる。
    • f=200mmでは、開放からf=135mmよりシャープな結果を得られる。とはいえ、開放では少し甘く、F4で中央がシャープに、F5.6まで絞ると四隅までいい感じになる。
    • 色収差はよく抑えられている。f=70mmとf=200mmでは四隅での色収差が目立つ。
    • 周辺減光はf=70mmのときよりも、f=200mmのときに目立つ。f=200mmでの周辺減光はAPS-Cでも気になる可能性がある。
    • ボケはとても良い。
    • フレアはf=70mmでよく抑えられており、f=200mmでは強く出る。
    • f=70mmでは樽型のディストーションで、f=135mmでは糸巻き型のディストーションになる。f=200mmでは特に問題ない。
    • きちんとフォーカスが合えば極めて良い描写をするが、不幸にもこのレンズはAF精度が一番の問題だ。AF調整を適切に行っても、どのような状況でも常にAFが合う状態にはならなかった(条件によってAFが合わない)。
    • ボディ内モータ駆動はノイジーだ。AF速度は可もなく不可もない。
    • 結論としては、AF精度に問題があるため、クリティカルな用途にはオススメしかねる。撮影結果をチェックして再度撮り直せる場合は、安価に優れた描写を得られる。ただAF速度が遅いこともあり、結婚式など撮り直しの効かない状況では使いたくないところ。絞って被写界深度を確保できる場合は打率も上がるので、悪くない選択肢になり得る。
  • Tamron 70-200mm f/2.8 Di LD IF Macro SP AF Review
    • (注:原文ではD200(APS-C)とD3(フルサイズ)でのテストがされていますが、ここではD3でのテスト結果のみ和訳しています。)
    • 70-100mmでは開放(F2.8)からシャープだが、135mm, 200mmでは異なる結果となる。135mmでは明らかに四隅が甘く、200mmでは中央が変に甘い。どちらの結果もそこまでひどくないが、気にかけておくべきレベルだ。
    • F4まで絞ると画面全域でシャープになる。F5.6まで絞ると最も良くなる。とはいえ、F8~F11での結果との差は見分けがつかないレベルだ。F16では回折の影響が現れるが、F22まで絞るまで2 blur unitに到達しない。F32まで絞ると2 blur unitを僅かに越える。
    • 簡潔にまとめると、D3でも驚くべきシャープネスが得られる。100mm以上では開放で少しばかりエキセントリックだが、F4まで絞れば大丈夫だ。問題ない。
    • 色収差は、85-135mmではとても良く抑えられており、70mmと135mm以上ではいささか多い。なお、D3でJPEG撮影すると自動的に色収差が除去された(テストにはRAW撮影したものを用いている)。
    • 周辺減光は、全ての焦点域において開放では、四隅で1/2~3/4EVの減光が見られる。F4まで絞ると半分くらいまで抑えられる。さらに絞ると、1/4EV以下にまで抑えられる。
    • 70mmでは0.6%の樽型の歪曲が、200mmでは-0.5%の糸巻き型の歪曲になる。とんでもない数値ではないが、直線を写したい場合には後処理が必要だ。
    • このカテゴリのレンズとしては価格が極めて安価で、価格抜きにまれなほど良い描写性能を備えている。シャープネスは純正と張り合える程良い一方、筐体の組み付け精度とAFスピードは今一歩劣る。プロの場合はこれらの点は無視できないが、必ずしも全ての人にとって問題とはいえない。どちらにせよ、この描写性能を前にすれば、財布へのダメージは軽微と言える。
  • Tamron SP AF 70-200mm F2.8 Di LD (IF) Macro review: Digital Photography Review
    • (注:Canon EOS 5D(フルサイズ)でのテスト結果のみ和訳しています。)
    • シャープネスは、全体的に極めて高い。開放であってさえ良い。ベストはF5.6~8だが、F4~F16の広い範囲にかけて極めて良いパフォーマンスを誇る。F22でもまだ実用性は高い。F32は緊急用。
    • 色収差は、F2.8では明らかに軸上色収差が確認できる。倍率色収差は、70mmと200mmで若干見られるが、よく抑えられている。総じてとても良い。
    • 周辺減光は、1EV以上で知覚可能なレベル。とはいえ、このクラスのレンズでは一般的なレベル。開放では1.7EV、F4で1EV以下に、F5.6では無視できるレベル。
    • 歪曲は、70mmでは1.6%の樽型、200mmでは-1.3%の糸巻き型。100mmではちょうどなくなる。通常問題にならないレベル。
    • マクロ域での描写も悪く無い。歪曲収差は増え、色収差はより強調される。とはいえ、依然十分に使えるレベル。
    • 200mmでは、画面外ギリギリに強い光源(太陽)が位置すると派手にフレアが発生する場合がある。
    • ボケ味は極めて良い。騒がしい背景がある場合ですら、いい仕事をする。
    • AF精度は難あり。他のレンズでは100%ヒットするような条件下でもランダムにミスする場合がある。
    • 結論としては、描写性能はめっちゃいいが、AF精度及び速度に難あり。また、MFも使い勝手は良くない。風景写真メインなら、これらは問題となりにくいので理想的なレンズ。低照度下での撮影や、動体を撮影する場合、静かな動作音を期待する場合には、AFに不満を感じる可能性が高い。AF精度の問題は、撮り直しが効く場合は問題ではないが、常にそうとは言い難い。これらの問題があるため、光学系は良いが、ベストのレンズとは言い難い。とはいえ、Recommended(推薦できる)。
  • Tamron 70-200mm F/2.8 review
    • 作例が豊富なので、英語読めなくても大丈夫。
    • (注:疲れたので和訳はパス。)
ざっくりまとめ

シャープネスに注目するとこんな感じ。スイートスポットが広く、かなり使い勝手は良さそうな感じ。

f:id:d_ymkw:20160203143518p:plain

国内

撮影写真

個人的に参考にしているPHOTOHITOの作品。ベターな条件での撮影結果の参考に。

bit.ly

余談

気付いたらAmazonでもレンズの『事故(水没・落下)対応付きの3年保証サービス』の提供が始まっていました。Amazonぱねぇ。