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LOVE PENTAXYZ

News & Tips about PENTAX products, and daily photos by PENTAX cameras.

PENTAXの一眼レフはOVF撮影時でも画面全域でのAFが可能に!?

Patent

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エンジニアの嗜みで、AEセンサを使ってAFを実現する技術の話が上がっています。

egami.blog.so-net.ne.jp

昨今高画素化している(*)AEセンサをコントラストAFに転用してしまうことで、広範囲でAFを実現するといった技術になっています。

(*) PENTAX K-3/IIの場合、8.6万画素。ちなみに、現時点でもAFの制御を補助するために、被写体の位置検知や動体追尾に活用されています。

特許公報を確認すると、光学ファインダー(OVF)での撮影時の利便性を改善するための技術として位置づけられているようです。OVFにこだわるPENTAXらしい技術ですね。

受光センサ上に像面位相差AF用センサを設ける必要もなく画質に拘りつつも、AF性能を改善できるため、なかなかに面白い技術ではないでしょうか。

特許公報の中身

この技術を用いる場合の具体例が1つ開示されています。(この特許明細書、図面と実施形態の説明の整合性があまりとれていないのですが…。なんだこりゃ)。閑話休題。

この例では、AEセンサによるAF範囲は、画面全域ではなく、縦横半分程度の領域となっています。

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AEセンサ自体は全域をカバーしていると思うのですが、なんででしょうね。AF範囲を制限している理由については特に触れられていません。AEセンサからの読み出し速度との兼ね合いでしょうか。

特に技術的な制限があるとも思えないので、現状のAEセンサであっても原理的には画面全域で使えるかと思います。

実際の動作としては、レリーズ時に、AFセンサ(位相差AF)でAF可能か判定の後、AFセンサでAF不可の場合には、AEセンサでコントラストAFを行うことを想定しているようです。

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気になるのは、AEセンサに露出制御(AE)とコントラストAFとの2つの動作をさせるには、AEセンサが一時的にAEに使えなくなる点。どう制御するのかと思い確認してみると、この例では…

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実施形態の説明がなくてよくわからない(この特許明細書、大丈夫なんだろうか…)。雰囲気的には、SUBのタイミングで逐次AEセンサから読み出す感じでしょうか。30fpsで動作させる分には、コントラストAF→露光処理の流れで十分捌ける感じです。

マイクロフォーサーズのように120fpsで、となってくるとコントローラを専用に設ける必要があるかもしれないですね。

それにしても面白い。

エンジニアの嗜みの記事に関する雑感

この特許公報に開示の内容からは外れますが、エンジニアの嗜みのegamiさんがコメントしているように

光学ファインダを使用すると位相差AF特有のAF精度の誤差が問題になりますが、コントラストAFを使用すればそれが軽減されるでしょう。 ペンタックスの一眼レフはライブビューを使わなくても高精度なAFを実現出来るようになるかもしれませんね。

この技術を応用すれば位相差AFの精度向上にも役立てることができそうです。

この場合、AEセンサの画素数、というより1画素のサイズが現状のもので十分なのか、とAEセンサと受光センサとを厳密に光軸方向の位置を合わせる必要があるのか(製造時に精度を担保できるか)、という点が新たな課題となりそうです。

おわりに

流石に春のフルサイズ機に搭載される技術かはなんとも言えない雰囲気ですが、将来的に搭載されると一眼レフ機の魅力が上がりそうです。実に興味深い。