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3600万画素フルサイズ機(K-1)に向けたPCの必要スペックを考察する


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3600万画素という噂のフルサイズ機(仮称:K-1)もそろそろですし、長らく使ってきたPCが性能的にも見劣りするようになってきたので買い換えたいなぁと(具体的には、Lightroomでの処理が現状でももたつくので、フルサイズが来ても大丈夫なようにもっと高速にこなしたい)。

と、そんなことを思っていろいろ調べていたところ、Lightroomユーザにとってかなり参考になる記事を見つけました。参考記事の内容を含め、いろいろと調べた結果をまとめました。

(以下では、LightroomをLRと省略して呼んでいます。)

この記事の対象読者

以下のすべての条件に一致する方

  • Lightroomユーザ
  • Windowsユーザ
  • PCを自作している方、もしくは、メーカ製PCのパーツを交換する方

参考記事1

dc.watch.impress.co.jp

dc.watch.impress.co.jp

dc.watch.impress.co.jp

dc.watch.impress.co.jp

雑感

参考記事、いろいろ参考にはなるのですが、結論としては

  • 全て、最高級(ハイエンド/エンタープライズ)のパーツを揃えれば、速い
  • 全て、高価な(ハイエンドの)パーツを揃えれば、遜色ない程度には速い
  • 全て、そこそこの(ミドルレンジの)パーツを揃えれば、そこそこ速い

という雰囲気の内容になっています。

これじゃツメが甘いというか、LRを使う上で、具体的にCPU・ストレージ・メモリなどのどのパーツの性能がキーになるのかがよくわかりません。(記事の性格上、仕方ないのかもしれないけど)

ガサッと全部買い換えるのも手ではありますが、そこまでお金出せないよ!って人間には、今あるPCからココ変えるだけでも、結構良くなるんじゃね?みたいなのが知りたいじゃないですかー!だって自作ですもの!

というわけで、参考記事をベースに自分の謎い経験を織り交ぜて、LRを使う上でのキーになるパーツの推定と、買い換えると効果が大きそうなPCパーツの選定を妄想してみました。

参考記事2

匿名希望様から、より参考になる記事を教えていただきました。こちらの記事では、より詳細な検証がされており、LRを使う上で、具体的にCPU・ストレージ・メモリなどのどのパーツの性能がキーになるのかが明確になっています。

www.pc-koubou.jp

www.pc-koubou.jp

さらに、下記記事ではアドビの方と写真家沢村徹氏を交えた対談が行われております。こちらも有益な情報が多く、要チェックです。

pc.watch.impress.co.jp

pc.watch.impress.co.jp

ざっくりまとめ

  • CPU
    • 高速化による影響がかなり大きい
    • なお、LR6.2以降では、HyperThredingやマルチコアへの対応がより強化されている模様。アップデートがおすすめ。
  • SSD
    • 導入による改善効果はそこまで高くない
    • とはいえ、コンマゼロ秒の単位では改善可能。
    • OSや他のアプリケーションの動作は大きく改善するため導入はしたいところ。
  • メモリ
    • LRを使う分には8GBあれば十分
  • GPU
    • LR6よりGPUを用いて現像処理の高速化が可能。GeForce GTX750Ti程度の性能があれば十分。

高画素・フルサイズ時代に要求されるスペック

なにはなくとも高画素ディスプレイ

上記参考記事であまり触れられていないのですが、画面の解像度はダイレクトに作業効率に影響するので最重要と考えます。

画面を拡大してドットバイドットでピントを確認する、なんて不毛な作業はやりたくないので、写真は4Kでサクッとチェックしたいところ。

PHILIPS(ディスプレイ) 40型4K対応ワイド液晶ディスプレイ 5年間フル保証 BDM4065UC/11

PHILIPS(ディスプレイ) 40型4K対応ワイド液晶ディスプレイ 5年間フル保証 BDM4065UC/11

説明を補足すると、4K(800万画素)のディスプレイにしたところで、3600万画素の写真をドットバイドットで表示はできません。しかしながら、縦横1/2倍程度の表示になるので、拡大せずとも普通に表示するだけでも、実用十分なピントチェックができるようになります。(1/2倍とはいえ、1画素単位での問題も顕著な場合は平均化された状態で浮き上がって見えてくる。)

また、写真全体を見ながら細部をチェックできるようになるので、『木を見て森を見ず』なんて状況に陥りづらくなります。セレクト・現像作業の大幅効率アップは間違いない。

実際、メインのディスプレイをWQHD(2560x1440; 370万画素)に変えただけで、1000~1600万画素程度の写真であればサクッとチェックできるようになったので、ディスプレイは出来る限り高解像度がいいと思ってる。

カラーマネジメントの必要性

予算が許せば、カラーマネジメントもしたいところ。

個人で写真を楽しんでいる分には

  • 見る人の大多数がカラーマネジメントされていないディスプレイで見てる
  • 印刷は最終的な成果物を見て調整をかければ済む

ということがあり、実利が見いだせないと判断して自分はしていません。キャリブレーション済みのモニタを買うに留めるのが精神衛生上&財布的にいいかなと自分を納得させています。予算があればやりたいところではあるのですが^^;

高解像度ディスプレイ購入の際の注意点

余談ですが、高解像度のモニタを購入する場合、ディスプレイサイズはそれ相応に大きなものにしないと、普段の作業が辛くなります。自分の場合、WQHDは28インチ、4Kは40インチないと辛い感じ。

また、大型のモニタを買う場合、机もディスプレイをおけるだけの広さが必要にあります。

加えて、PCに搭載されたグラフィックチップ(GPU)が、高解像度に対応しているか・高解像度でのマルチモニタ構成にどこまで対応しているかもチェックする必要があります。(*)

単にモニタだけの問題に留まらず、けっこう費用がかかる場合があるので、忘れず事前に環境を確認したいところ。

(*) 4KモニタおよびGPU選定における注意点

Decomoさんからコメントを頂きました!

4Kモニタに関しては、リフレッシュレート60Hzで動作可能なものと30Hzで動作可能なのものの2つが混在しています。30Hzのものは60Hzのものに比べて相場が安くなっていますが、個人的には表示がカクついて見えるので値段につられてうっかり選ばないよう気を付けたいところ。

モニタとPC(GPU)の接続ポートには、HDMI 2.0とDisplayPort1.2の2種類があります。HDMI2.0については、対応するGPUがまだ高価なものしかない上、細かく仕様がわかれておりスペックシートに記載がないことが多いようで、DisplayPortが使えるなら避けたほうが良さそうです。

一方、Display Portに関しては、MST方式での接続とSST方式での接続の2種類があります。

www.elsa-jp.co.jp

MST方式の場合、利用環境によって(主にゲームなどの画面書き換えが激しい場合に)問題が生じる場合があるようです。MST方式自体は過渡期の技術のようで、2016年現在ではMST方式での接続のモニタは減っているようですが、まだ僅かに出回っているようなので購入の際は注意が必要です。

LRの処理に要求されるPCのスペック

上記PC工房×PC Watchの内容と、自分の感覚を合わせると

  • 大量のRAW現像
    • 【最重要】CPU 【次点】ストレージ
    • CPUの性能がダイレクトに効いてくる
       (※あればあるだけCPUリソースが使われる)
    • 写真を書き出すストレージの性能はそれなりに影響
       (※SSDの方が早くなるけど、HDDでもさほど変わらない雰囲気)
  • セレクト処理 (サムネイル表示、全画面表示でのコマ送り)
    • 【最重要】CPU 【次点】ストレージ
    • サムネイル表示にはCPUが効いてくる。
    • 全画面表示・等倍表示でのコマ送りには、CPUのクロックの影響は限定的。4コア以上では差は極めて少ない。
    • 上と関連して、セレクトのため写真をコマ送りする際、CPUが低速になっている状態から高速状態にまで立ち上がるラグが発生する
       (※SpeedStepやC'nQの仕組み。特にAMDのC'nQは立ち上がりが遅い。C'nQの場合、感覚的には200~300msecくらいかかるので、LRを使っている間は切ったほうがいい。)
    • 写真データを格納するストレージの性能がダイレクトに効いてくる
       (カタログ・実データともSSDに入れとくと◎)
  • 現像処理
    • 【最重要】CPU 【次点】GPU、ストレージ
    • CPUの性能がダイレクトに効いてくる
       (※あればあるだけCPUリソースが使われる)
    • LR6から、GPUの性能も影響する模様

という感じ。

どの処理を重視するかにも寄りますが、効果の大きい順で考えると

  1. CPU
  2. GPU (※ LR6の場合)
  3. ストレージ(SSD一択)
  4. メモリ

になるかと思います。

CPU性能は重要ではあるものの、ハイエンドモデルである必要は必ずしもない雰囲気。比較的最近のモデルで定格クロックが3GHz程度・物理コアが4コアあれば十分な(= これ以上コストをかけても、さほど改善しない)気がする。→ と思ったのですが、PC工房×PC Watchの記事を見ると、CPUのクロックが一番処理速度の向上に効くようです。HyperThreadingの効果は限定的なようなので、予算の範囲で物理コアとクロックを上げるのが良いかもしれません。

GPUは、使うモニタに合わせて適度なものをという感じ。PC工房×PC Watchの記事を見ると、性能自体はGeForce 750Tiで十分のようです。

SSDに関しては、少なくともシステムとLRのカタログを入れられるくらいの容量がほしいところ。具体的には、240GB~は欲しい。なお、奥の手としては、容量の小さいSSDを買って、LRのカタログ専用にするというのもありかも知んない。

メモリに関しては、CPUに依存する部分があるのでほっといても十分な性能のものになるかと。容量はとりあえず8GBくらいあれば十分な雰囲気。性能向上というよりは精神衛生上の問題でしかないけれど、単価が安いのでモリモリにするのもアリかも。

買い替え妄想

現状のスペック

  • ディスプレイ: WQHD(2560x1440) + FullHD(1920x1080)
    • 現状では可もなく不可もなく。あえていうなら、FullHD狭い。
    • フルサイズがきたら4Kはほしい。
  • CPU: PhenomII 1075T (定格クロック:3.0GHz、6コア)
    • 会社で使っているCore i7と比べて、プログラムによっては処理が遅いのが玉に瑕。むちゃくちゃ遅くもないけど、微妙な感じ。
    • 2,3世代前の intel Core i5 相当らしい
    • 体感的にはさらに遅い気がする
  • GPU: Radeon 5670
    • 特に不満はないけど、LRのGPUサポート対象外。悲しいかな4K非対応。
  • メモリ: DDR3 8GB
    • プロセスマネージャ見る限りこれでも余ってる
  • ストレージ: SSD(128GB) + HDD(1TB)
    • OS・アプリケーションのみSSD、カタログ・写真データはHDD
    • SSDの容量が足りなくなってきて、カタログもHDDに回してしまっている…。辛い。

買い替えパーツ候補

Lrでの処理を快適にするための買い替え候補を考えたらこうなった。

雑感

もともとはCPU・M/B・メモリをごそっと変えたかったのだけれど、実利をとると買い替え候補はこんな感じになった。

PCはさておき、フルサイズが来たら、レンズの補充とカメラバッグの新調、場合によっては新たな三脚も必要になるし、環境が構築できるまで思った以上に先が長そうです…^^;