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LOVE PENTAXYZ

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06 Telephoto ZOOMレンズの謎

Patent


 06 Telephoto ZOOMレンズに関する特許出願が公開されていました。

出願情報

出願番号特願2012-199428
出願日2012.9.11
公開番号特開2014-56023
発明の名称ズームレンズ系及びこれを備えた電子撮像装置
発明の概要f=15-45 F2.8
発明者小織 雅和、大原 由充(日本電産コパル)

発明者

レンズ設計者の小織  雅和氏と、日本電産コパルでレンズ設計をされているっぽい大原  由充氏との共同発明になっています。
「PENTAX(リコーイメージング)って、日本電産コパルと共同開発してるんだ、なんか意外~!」と思ったのですが、出願はリコーイメージング単願になっています。
大原  由充氏の存在が謎いです。

発明の内容

f=15-45mm F2.8のズームレンズです。像高(Y)が4.7なので、1/1.7inchのPENTAX Q7用に設計されてますね。図は省略しますが、公報のレンズ系もインナーズームになっていますし、06 Telephoto ZOOMですね。

光学系は以下の通り。(以下の図はいずれも実施例1のものです)
1枚目に高分散ガラス(図中、水色)を、3枚目に異常低分散ガラス(図中、緑色)を用いる設計です。図中オレンジで塗っているレンズは、公報に開示されている面データから見てEDガラス(OharaのS-FLP)相当と思われるレンズです。

公式サイトにて06 ZOOMレンズは、「光学系にはED(特殊低分散)ガラスを2枚、異常低分散ガラスを1枚使用」と書かれているので、一致しますね。

諸収差は以下の感じです。
横軸のスケールが小さいので、感覚的にはけっこうあるように見えますが、十分に小さいです。(ただし、歪曲収差は除く)

特開2012-189817

06 Telephoto ZOOMらしき光学系(f=15-45mm F2.9 像高4.7)が、特開2012-189817に初出だったのですが、このときのレンズ構成は以下の通り。(以下も実施例1)

このときは、総レンズ枚数もずっと多く、EDガラス相当3枚、異常低分散ガラス2枚と高級硝材をふんだんに使っていました。

諸収差は、今回の設計よりずっと少ないです。高級硝材を使いまくりとはいえ、改めて見ると驚異的ですね。。。

所感

今回の出願では、レンズ枚数、高級硝材の数ともに抑えられ、現実的な構成になったように思えます。こうして比べてみると、製品化への苦労が忍ばれて、なんだか感慨深いですねぇ。。。

ちなみに、タイトルの謎ってのは、日本電産コパルの存在です。06レンズって、レンズシャッター組み込みなのでそのあたりで協力してるのでしょうか。