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LOVE PENTAXYZ

News & Tips about PENTAX products, and daily photos by PENTAX cameras.

電子フォーカスリングの高機能化


写真は Wikipedia(en)より引用
電子フォーカスリングに関する特許が出願されていました。電子フォーカスリングに、単にMFを行う機能だけでなく、素早く回した際にコントラストAFを動作させるなどの機能を持たせることが開示されています。

出願情報

出願番号特願2012-194498
出願日2012.9.4
公開番号特開2014-48657
発明の名称撮影レンズ制御装置
発明の概要電子フォーカスリングの回転方向を自由に設定可能に
発明者三村 祐介、神村 雅之、田中 弘之

出願番号特願2012-194575
出願日2012.9.4
公開番号特開2014-52395
発明の名称撮影レンズ制御装置
発明の概要電子フォーカスリングを所定の速度以上で回したときAFを作動させる
発明者三村 祐介、神村 雅之、田中 弘之

発明者について

主発明者とみられる三村祐介氏は、初登場のような気がします。
神村 雅之氏、および田中 弘之氏は、HOYA合併以前からメカや電子系の分野で活躍されている方ですね。

神村 雅之氏に関しては、以前にO-GPS1に関する発明 を取り上げたことがありました。

発明の内容

電子フォーカスリングのレンズを用いる際に、フォーカスリングにMF以外の機能をつけてしまおうという意欲的な出願です。PENTAX製品でいうと、自分の知る範囲では、いまのとこ電子フォーカスリングは、PENTAX Qシリーズのみですね (他にも電子フォーカスリングの製品あるのかな…?)。

上記2件とも、同じ実施例が開示されていますので、セットにして扱っています。
1件目は、「近接、無限遠方向の回転方向を入れ替えれるぜ!」ってとこをポイントにしていました。正直ドウデモイイ。

2件目は、MFモードにおいて、フォーカスリングの回転速度が、所定の速さ以上の場合には、
  • 近接方向に回した場合は、現在位置から 近接方向に向かってコントラストAFを動作
  • ∞遠方向に回した場合は、現在位置から ∞遠方向に向かってコントラストAFを動作
させる制御方法を発明のポイントとしています。

マクロ撮影時などにおいて、「MFに設定してるけど、一時的にAFを使いたい/粗くピントを合わせたい」って状況で便利そうです。QSFのように、MF操作にも手を抜かないPENTAXらしい発明だなぁと思いました。(開発者の方が、MF撮影が好きだったりするのでしょうか。)

あ、特に文献中には開示はなかったのですが、∞遠方向に回した時は、「無限遠にピント位置を固定」してくれると、使い勝手いいんじゃないのと思ったり。

ところで、この2件、PENTAX Q10の発表直前に出願されています。初代PENTAX Qしか持っていないので良くわからないのですが、Q10/Q7ではこの機能が実装されたのでしょうか。もしまだ実装されていないのであれば、個人的には、マクロレンズが出る頃には、実装されてほしいなぁと思ったり。

電子フォーカスリングの仕組み

図1 カメラボディ+レンズの構成概要図

図4 フォーカスリングの動作、レンズCPUI、カメラボディDSPの動作を示すシーケンス図

(正直ふつうのシーケンス図を書いてほしい(泣)

電子フォーカスリングの仕組みについて、恥ずかしながら今まで知らなかったのですが^^;

フォーカスリングの回転角度は、フォトインタラプタでパルスを検出し、検出したパルス数を用いて算出していたのですね~。言われてみると、パソコンのマウスのホイールも同様の仕組みですし、「あぁそうか。」という感じではあるのですが…。

さらに回転時間も計測することで、回転速度(回転角度/回転時間)を算出しています。

なお、回転速度に応じて、MFのフォーカシング速度を変えるものは既に開示されているようです。(製品として存在しているのかは残念ながら存じません^^; オリンパスやパナソニックの製品に搭載されてそう、とは思うのですが。)

ところで、ボディ-レンズ間では、30msのような単位で定期通信してるようですね。これくらいの周期なら、世間一般には不自然さを感じないってことなのかなと、妙に感心してしまいました。