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改良版? 06 TELEPHOTO ZOOM MACRO



F2.8通しのズームレンズ系の特許出願が公開されていました。

レンズの基本的なスペック(焦点距離・明るさ)は、06レンズに準拠しているのですが、マクロ撮影ができるように改良されています。製品化されれば使い勝手はかなり良さそうです。


出願情報

出願番号2012-235240
出願日2012.10.25
公開番号2014-85561
発明の名称ズームレンズ系
発明の概要1/1.7inch用レンズ系 f=15-45mm F2.8
発明者榎本 隆

発明者

06 ZOOM レンズ関連と思われる今までの出願と、発明者の方が代わっています。

光学系がパッと見似ているように見えたのですが、比べてみると全くの別物です。

発明の内容

フォーカシングに用いるレンズ群を小型・軽量化する(=AFを速くする)とともに、最短撮影距離を短くしたズームレンズ系のようです。

現行の06レンズは、最短撮影距離が1mとちょっと遠目なのですが、
本出願の光学系では、最短撮影距離は、0.35mと大幅に縮められています。

以下では、実施例1の光学系を取り上げています。
実施例1では、ズーミングしてもフォーカス位置が変わらない設計です。

光学系


11群15枚です。図中OPは光学フィルタです。

焦点距離は15 - 45mm、F2.8通しと、現行の06 ZOOMと同等です。ただし、最短撮影距離は0.35mと大幅に短くなっています。

レンズ全長は、70mmほどとなっています。06 ZOOMに比べ、レンズ枚数が増えた分、長くなった感じですね。


図中、水色は、高屈折率高分散ガラス、
濃い水色は、高屈折率低分散ガラス
黄緑色は、異常低分散ガラス
オレンジは、EDガラス(OharaのS-FLP相当)と思われるレンズです。

特殊硝材のオンパレード…、のような気がするのは気のせいかもしれません。(素人調べなので、間違っている可能性があります。EDガラスは高いと聞きますが、他のガラスがどうかは知りません。もしかしたら、EDガラス以外は、ごく一般的な硝材かも…。)

諸収差

3種類の焦点距離それぞれについて、ピント位置・撮影モード(通常撮影モードかマクロ撮影モードか)の異なる4パターン、の計12パターンが網羅されています。

(クリックで拡大表示可能)

スケールが以前の06レンズ関連の公報より小さくなっているので、収差が大きいように見えましたが、PENTAX Q7の画素ピッチ(約2μm)を考えると、おおむね良好な性能のように思えます。

と書いておきながら、なんなのですが、収差の出方が全体的に暴れているようにも見えるので、良い、といっていいレベルなのかよく分かりません^^;
また、f=45mmの場合は、素人目に、あまり芳しくないように見えます(特に、無限遠撮影時と、ピント位置0.35mマクロ撮影モードのとき)。

所感

なんとなく試作品第1弾という印象を受けました。

ここから、性能を追い込んで行って、将来的に "06 TELEPHOTO ZOOM MACRO"とか"06 TELEPHOTO ZOOM II"なんて感じで製品化されると嬉しいですね。