読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

LOVE PENTAXYZ

News & Tips about PENTAX products, and daily photos by PENTAX cameras.

キレイは作れる!安レンズと画像処理でつくる星空メイキング


ベランダから見たオリオン座
(K-S1 + M50mm F1.4 (F1.4で撮影) + プロソフトンA + O-GPS1 + 画像処理)
最近、ウユニ塩湖の星空の写真を目にしてしまいまして(綺麗すぎて目に毒)
うわー、俺も星空を撮りたいッ!!眠ったままのO-GPS1を使いたい!光害あふれる大阪ではあるけれど、澄んだ空気の冬の空をこの手で写真に収めたい!
と無性に星を撮りたくなったので、撮ってみました。

といっても、お金も技術もありませんので、星景写真ではお馴染みの光害カットフィルターを使ったり、ボディにIRフィルタカットの改造を施すでもなく、天体撮影向きの高性能なレンズ(★レンズやSIGMAのArtライン)を使うでもなく、

手持ちの安い機材で出来る限りがんばってみました(エー

 

 対象読者とこの記事の狙い

対象とする主な読者は、既に星を撮影をしたことがある(撮影する術を持っている)けれど、ふだん光害地にいるので綺麗に撮れず、星撮影を諦められている方になります。
 
この記事を通して『光害の多い場所でも、少しの工夫でこれくらいの写真が撮れるよ!』というのが伝わるとともに、手持ちの機材で気軽に星の撮影を楽しんで頂けるようになれば幸いです。

今回使ったもの

レンズ

今回使用したレンズは以下の2本です。
  • smc PENTAX-M 50mm F1.4
    • (何年か前にヤフオクで¥5000くらいで購入したはずのだいぶ昔のマニュアルレンズ)
  • smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6 ED
    • (PENTAXで最安の望遠ズームレンズ。キットレンズのDAL50-200mmと同じ性能)
PENTAXの現行レンズの中では最弱と言っていいレベルの性能なので、現行品であればどんなレンズをお使いの場合でも、これよりいい写真が撮れる(ポテンシャルはある)と思って頂いて大丈夫かと思います。

カメラ

K-S1を使いました。

正直カメラは何でもいいです。PENTAX機であれば、O-GPS1を使えるボディがいいですね。って、最近の機種では(今販売されている機種であれば)どれも使えますね。

O-GPS1

大掛かりな装置なしに星空を撮影できるのは、PENTAXユーザの特権でもあるので、みんな持ってることを前提に記事を書きかけたのですが…、持ってます、よね?え、持ってない…。

ないならないで気合で乗り切ることも可能です。ただ星を撮るのであれば、ちょっと値が張りますがあったほうがいいです。これなしにふつうに撮影すると、星が軌跡を描くか、ノイズ過多の写真になりがちなので…。
 
PENTAX GPSユニット O-GPS1 39012
ペンタックス (2011-06-30)
売り上げランキング: 8,827

代案として、PENTAXに限らず使えるポータブル赤道儀を使うという手もあります。

三脚

今回使ったのは、C-5iという製品です。
ちゃんとカメラを支えられば、大型でも小型でも、なんでも好きなモノを使ったらOKです。

ソフトフィルター

ソフトフィルター(kenko Pro1D プロソフトンA)を今回新規に買いました。

詳しくは別記事にまとめようかと思うのですが、天体撮影について色々調べてみたところ、天体撮影に向いたソフトフィルターは手の届く値段で買えて、星撮りには費用対効果が高いと思っています。

Kenko レンズフィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 49mm ソフト描写用 249888
ケンコー (2011-02-01)
売り上げランキング: 87,515

現像ソフト

今回はAdobe Lightroomを使っています。さらに本格的にやるなら、ステライメージやPhotoshopが使えるのかなぁと思いますが、使ってないのでよくわからないです。ごめんなさい。
 
個人的には、より手の込んだ現像の際にはNik Collection を使っています。とはいえ、今回は使ってないです。閑話休題。
 
天体撮影は通常の被写体と性質が異なりすぎており、ふつうにJPEG撮影(すなわち、カメラの画像処理エンジンに組み込まれているJPEG現像処理を使う場合)ではどうやっても思い通りの絵作りはできないので、RAWで撮影後、現像時に色々と調整を加えています。
 
完全な代替にはなりませんが、ある程度まではPENTAXのカメラに付属のPENTAX Digital Camera UtilityでもOKです。

撮影

  • ふつうに撮る。
以上。
 
と書くと怒られそうな感じでアレですが、今回の話の本筋ではないので省略します。
 
星の撮影方法については、下記サイトや、適宜書籍を参照して頂ければと思います。

現像時にやったこと

1枚目

1枚目の写真はこちら。オリオン座です。冬といえば、この星座は外せません。
 
RAWのままではとても薄味です。(K-S1の背面液晶で見た時より薄い!)

RAWデータ 加工前
(K-S1 + M50mm F1.4 (F4.5で撮影) + プロソフトンA + O-GPS1)
というわけで、今回の加工の手順はこんな感じでやりました。
  1. 古いレンズでレンズプロファイルがないため、円形フィルタを用いて露出補正を行い周辺減光を相殺する
  2. 露出補正コントラストの調整を行い、てきとうに画面全体のコントラストを出す
  3. 左下から右上に向かって光害の影響が出ているので段階フィルターを用いて露出補正を行い適宜相殺する
  4. ダークシャドウを調整して、暗部を〆る
    (今回の写真では、バックに青色成分が出てきたので、なるべく目で見たときの印象に近い青になるよう調整した)
  5. 自然な彩度を微調整
  6. ノイズが目立ったので、適宜ノイズ軽減
Orion
加工後

公害の影響で、左下が黄色くなっているけど、オリオン座がばっちり見えるので良しとした。

2枚目

本命だったDA50-200mmのフィルタ径が52mmで、購入した49mm径のソフトフィルタは取り付けられなかった…。というわけで、この写真はフィルター無しでふつうに撮ってます。
 
※ DA50-200mm WRは、49mm径。同じ光学系なのにフィルタ径が違うだなんて…。
 
めっちゃショックだったけど、手元にあるレンズだとDA15mm、DA35mm安、M50mmF1.4、DA70mmが49mm径だったから使いみちは無限大!ついでに、52mm→49mmのステップダウンリングを買ってDA50-200mmに取り付けてやるんだ…。絶対、挫けない。
 
話が逸れましたが、2枚目の写真はこちら。オリオン座の三ツ星付近に存在しているM42 オリオン大星雲です。
 
まぁ、なんだ。望遠端の200mmを持ってしても小さいですね。また、周辺減光(というか中央から周辺にかけての減光具合)が異様に目立ちます。
 
RAWデータ加工前
(K-S1 + DA50-200mm (200mm F5.6で撮影) + O-GPS1)

というわけで、今回の加工の手順はこんな感じでやりました。

  1. レンズプロファイルを適用して、周辺減光を補正。
    (これでほぼ画面全域でフラットになりました。秀逸。)
  2. 露出補正コントラストの調整を行い、てきとうに画面全体のコントラストを出す
    (画面全体のコントラストを上げる方向に調整;詳しくは、露光量↓、コントラスト↑、白レベル↑、黒レベル↓、ライト↓、ダーク↑)
  3. M42星雲がよりくっきりと見えるように、自然な彩度および彩度を爆上げ↑↑
    (今回は画面全体がほぼ白黒なので、M42星雲以外に影響が出ないためできた。)
  4. 星雲の形をはっきりさせるため、明瞭度を調整
  5. 星雲が認識できるよう、できるだけトリミング
    (ほんとはもっとトリミングしたいけど、星が流れているのがバレるので…(殴)
 
M42
加工後

DA50-200mmでは色々力不足感を感じる…、とはいえ星雲が見れただけでも楽しかったので良しとした

 

 

 
以上、こんな感じで現像すると、わりかし綺麗になるよという話でした。
 
ほとんど管理人の自己満足ではありますが^^; この記事が、あなたの星撮影に少しでもお役に立てれば幸いです。